さすがにもうちょっとちゃんと書きます。
前回の続きですが、別に受け狙いとかではなく、いろいろ試した結果、レシート以上にベストな栞はないという結論に達したのは本当です。
大昔は栞紐がベストだと思った時期もありましたが、いつしか栞紐が使えなくなり(なんだかもったいなくて使えない。使うと汚れることが分かっているので使えない。ならばくねくねと美しくはさまったままキープしておこうという思考の流れ)、それ以降は文庫や新書に最初から付いている栞などを使っていましたが、ちょっと分厚いんですよね…
厚いというのは例えば栞をはさんだまま次のページをめくった時の抵抗感です。
ぐわっとページが持ち上がる感じというか、あれがちょっと不快で。
そこは本と一緒にへなっと曲がってほしいのです。
たまに文庫本に付いている栞にもきわめて薄いものがあり、これは分かっておられる!と思ったりするのですが、存在感がなさすぎて行方不明になってしまうこともしばしば。
栞というのははさんだまま放置してもOKといった雑な存在であるべきなので、レアすぎて(これをいつも使うぞ…)と栞の管理を迫られるようなものはどうかと思います。
スリップ(本にはさまっている二つ折りの細長い伝票。昔は販売時にレジで抜くことになっていた)などがついた本の場合はそれを栞にすることもあるのですが、二枚重なっていることで厚みも出てもたもたするんですよね。
やはりスリップはスリップですよ。
時々おしゃれアイテムとしてページにはさむクリップ的なものがありますが、本の紙質と十分相談する必要があるというか、それ普通の文庫や新書やったら絶対ページ破れるやろ、みたいなものも多く論外です(やさしい作りになっているものは丈夫な紙質の参考書に使います)。
おしゃれさを追求しているだけで本にさほど愛着がない人が作っているのかもしれません。
そこでレシートですよ。
あの感熱紙のぺらりとした薄さと適度な長さ。
そしてなくしてもまったく困らない、いつでも手に入る手軽さ。
唯一の欠点は個人情報の流出くらいですが、そこは問題のなさそうなレシートを使えばいいだけです。
ときどき図書館で借りた本に前に借りた人の貸し出し記録がはさまっていることがあります。
貸し出しの時に出る伝票も感熱紙でちょうどいい薄さだし、つい栞にしてしまうのでしょう。
こんな感じで自然に栞として使われてしまうあたりにレシート(感熱紙)のポテンシャルを感じることができるわけです。
というわけで、猫町の読書周辺の文房具~栞篇~はレシートで決まりです。