昨日の記事の続きです。
一心不乱に値札シールを書くのに使ったのは三菱の水性サインペンPINでした。
猫町が愛用しているのはPIN-103。
筆記線幅0.38mm…要するに一番太めのものを使っています。
実はこの種のペン先があまり得意ではありません。
ボールペンのように先が硬くないのでどこまで圧をかけていいのか分からない恐怖があり、パキッといってしまったらどうしようと思ってしまうのです。
それでもかなり慣れたほうでしょうか。
キッズ&ティーンのポイントカードも全部このペンで作るし、そう考えてみるとむちゃくちゃインクが長持ちしています。
ポイントカード何十枚も作ったのに…
インクといえばこの種のペンを見ると必ず思い出すBadなエピソードがあります。
文具店員時代あるいは退職直後は書くまいと決めていたクレーム客がらみの話になりますが、大阪から田舎にやって来てもう十年が過ぎ、その前の文具店員時代の話となるともうずいぶん前のことなので許していただきましょう。
確か細い線を安定して引きたいというような話から接客が始まったと思うのです。
接客していたのは上司で猫町は見ていただけなのですが、上司はPILOTのドローイングペンを案内したようでした。
そのお客さんはドローイングペンをずいぶん気に入り、周囲に置いていた三菱のピンやサクラクレパスのピグマも試していたと思います。
さんざん試筆して吟味してこれと決めたものをレジに持ってきて購入の段になり、「この種のペンはインクがどこまで入っているか分からない」と言い出したのです。
「誰かが試筆してすでに減ってるかもしれないよね」(*)から「新しいものを出せ」みたいな流れになるのに時間はかかりませんでした。
結局ストックがなくて注文になったのか、時間がかかるならいらないとなったのかは思い出せないのですが、傍らで見ていた猫町的には(*)のところで「お前や!」とハリセン一発(脳内)でした。
一見紳士風の方でしたがなんなんでしょう。
なんというわがまま紳士…
PINを使った作業をしているとどうしても思い出してしまうのです。
文具店員時代はこんなお客にたくさん会いました。
ちなみに上記紳士は相撲の番付で言うと三段目くらいのポジションです。
まだ十両にも遠く実力の及ばない番付です。
かわいいものです。
文具店員時代、書店員時代…
どんどん遠くなっていきます。