猫町フミヲの文房具日記
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2012年 05月 06日 ( 1 )

100円ボールペンの宇宙・ZEBRA・ジムノック。

さて、ずいぶん間隔があいてしまいましたが、「100円ボールペンの宇宙」の続きを書きたいと思います。

今回取り上げるのは「ザ・100円ボールペントリオ」のうちのZEBRA・ジムノック。
一番下のペンです。
どうしてこの3本になったのかについては上記リンクの前回の記事をご参照ください。
f0220714_18272391.jpg

さて、ZEBRAのジムノック。
実は小生はこのペンこそが「キング・オブ・100円ボールペン」だと信じていたようなところがありました。
今から10年くらい前の話です。

「信じていた」と過去形にするとなんだか今は違うペンが「キング」のようですが、後述のように時代とともに100円ボールペン、あるいはボールペンと小生の関係が変化し、そこに新油性ボールペンなるものが台頭し、簡単に「キング」を決めがたい状況になってしまい、「キング」そのものの定義づけがうやむやになってしまったというのが正確なところです

が、10年くらい前というのは今よりも100円ボールペンが各社横並びだった時代。
言わば「キング」をもっとも純粋に追究することができた時代。
そんなピュアな時代に出会い、小生をとりこにしたボールペンがこのジムノックだったというわけです。

さて、「100円ボールペンが各社横並びだった時代」にあって、今の時代にないものはなんでしょうか。
小生はそれをボールペンに対する感度の高さであると考えます。

昔の有名なCMのフレーズで言うところの「違いがわかる」というあれ。
インクに対する感度しかり、グリップに対する、あるいはノックの感触に関する感度しかり、ユーザー一人一人の感性が今の比ではなかったと小生は思います。
というのもそれくらい各社の商品が横並びで顕著な差がなかったため、自然とそれらの差異をつかむ感覚が磨かれたのではないかと思うわけです。

少々難解な言葉を用いるとそれは「閾値」という言葉で説明できるかと思うのですが、油性ボールペン時代はボールペンのあれこれに対する閾値が低かったと言えます。
少しの違いにも気づくことができたのです。
が、この閾値を一気に跳ね上げてしまったのが新油性ボールペンの参入です。
ちょっと試しただけで明らかになめらかで黒々としていて書きやすいことが分かる。
この明らかに分かる感じというのは閾値のきわめて高い状態です。

例えばコーヒーと砂糖の関係で言うと、閾値が低いというのは砂糖がほんの少ししか入っていないのに甘い、と感じる感覚です。
一方で、閾値が高いというのは砂糖がとばとば入って初めて甘い、と感じる感覚です。
「違いが分かる」のはどちらか。
それは前者です。
ボールペンの世界でもこのようなことが起こっていると小生は考えます。

まあこのように考えてはみたものの、小生はインクの開発者ではありませんから、油性ボールペン時代のインクがどうして横並びにならざるをえず、新油性インクになったとたんにそれぞれの特徴がより分かりやすいものになったのか(新油性インク同士の比較は油性インク同士の比較よりも分かりやすいという意味で)ということについては分かりません。
素人考えでざっくりと分析したという点をご了承いただきたく思います。

さて、このように油性ボールペン界に「油性時代」と「新油性時代」があり、それぞれでユーザーの感度が違ってきているという点をふまえて、以下に見ていきましょう。

先ほども少し述べましたが、ボールペンに対する閾値がきわめて低い時代、すなわち細かな違いが分かりまくる感性ビンビンの時代、小生がボールペンを判断する上で重要視したポイントがいくつかありました。

まずインク。
これは次の「新油性時代」では要になってくる部分であり、「新油性時代」ほどそこに明らかな差がなかったと思われるにもかかわらず、やはり最重要ポイントでありました。
ボタができにくいか。
糸を引いてべたべたしないか。
安定感はあるか。

次にノック。
やけに跳ね返りの強いノックではないか。
ノック音はうるさすぎないか。
ノックが指になじむか。

あるいはグリップ。
持ちやすいか。
疲れにくくはないか。
やりすぎた工夫はないか。

あとは全体的なデザイン。
クリップやグリップの形。
クリップの強度。
汚れにくさ。

こんな風に列挙していくと、新油性ボールペン全盛期の今がいかにインクそのものにのみ関心が集中している時代かということが分かると思います。
欲を言えば今でもジェットストリームのグリップについて、あるいはアクロボールのノックの感触についていろいろユーザーは思っているのでしょうが、まずはインクありき。
他の要素はあくまでもインクで選んだ後のオプション的な位置づけで、選ぶときに全要素がほぼ等しい価値を持っていた頃とは時代が変わっているのを感じます。

で、こんな厳しいチェック項目をすべてクリアしたのがジムノックだったのはなぜかという話ですが、まあ今よりも閾値は低かったとはいえ、同時に経験値も低かった若き猫町。
たいしたサンプル数の中から選んだわけではないので参考になるかどうかは分かりませんが、高評価だったのは以下の4要素。

すなわち、

主張しすぎないインク色
ノック音の静かさ
ノック感のやさしさ
一番地味なグリップ

まあこんなものは主観の世界です。
それぞれの要素についての感じ方にしてもそうですし、そもそも何を優先したいのか、それはなぜなのかということについてもそうです。

少なくとも若き猫町は、PILOTのスーパーグリップノックや三菱の楽ノックと比べてZEBRAのジムノックの、

主張しすぎないインク色
ノック音の静かさ
ノック感のやさしさ
一番地味なグリップ

に惹かれたという話です。

それぞれについて見ていくと、まずインク色については当時は黒々としたものが好きではなかったということがあります。
今やマニアの中では定説となりつつある「ZEBRAの油性黒インクは薄い」というあれですが、当時の小生にはこれが不可欠だったのです。
とにかくNO黒々。
静かでマットな感じの文字色ウェルカムだったのです。

これは当時ボールペンを仕事以外にも創作で使うなどなどしておりまして、下書きの段階からあまり黒々キンキンした感じになるのに非常に強い抵抗があったためです。
それに一度ZEBRAの油性黒インクの色味に慣れてしまうと、PILOTと三菱は特に濃く感じ、PILOTは濃さあまって糸を引くようなところもあり、それもNOでした。
まさに人それぞれ。

小生はジムノックをだいたい50本くらい使ったので(替芯を入れ替えたり、本体をいろいろ買ったりしながら)、替芯であるK-0.7とは旧友のような間柄であります。
なので、今はすっかりご無沙汰してしまってはいますが、K-0.7のことはある程度は分かるというか、おそらくそれの親戚であるタプリクリップのH-0.7であるとか、多色のSK-0.7であるとかもなんとなく分かるわけです。
文房具屋で替芯を売っていると、いろんな方がいろんなことを言っていかれるのですが、ZEBRA好きの方というのが確実におられまして、K-0.7やSK-0.7を「これがホント書きやすいのよ」とおっしゃるのを何度も耳にしたことがあります。

小生はこれを聞くたびに、(この方も小生と同じような理由で主張しすぎない静かな文字色が好きなのかも)と思ったり、(全体的にひかえめなマット感というのがPILOTや三菱とは一線を画してるからかな)と思ったりしたものですが、良い悪いは別として、ZEBRAがPILOTと三菱とはちょっと違うというのはあると思いました。
もし仮に油性ボールペンのインク比べを覆面調査で行った場合でも、ZEBRAだけは分かるのではないかというくらい、ちょっと特徴のあるインクだと小生は思います。

とはいえ、ZEBRAのインクには薄さだけではなく欠点もいっぱいあり、他の2社と違うから良いとか悪いとかではないのです。
例えばこれは小生がいろいろなボールペンにどんどんのめりこんでいく中で実感したことですが、ZEBRAのインクは薄くてひかえめでマットではありますが、不安定でプチプチと細切れにダマができやすく、かすれも多く、筆記感は不安定です。
なので、ユーザーがそのとき何を優先させるかということになってくるかと思います。

インクの部分だけでずいぶん話が長くなってしまいましたが、次はノック音とノック感について。
おそらく今は全体的に商品のレベルが上がり、もうそんなことに苦労しなくなったのだと思うのですが、一昔前はノック音というのもペンを選ぶ時に重要な要素だったように思います。
今でも真剣にカチカチノックしながら商品を選んでおられる方をたまに見かけますよね。

このノック音、ノック感は、ペンを選ぶ時にかなり血眼になって追究した記憶があります。
ノック式ボールペンを選んでいる時点で、すでに仕事中にカチカチ何度もノックする運命のボールペンですから、そのノックがなんか好きじゃない感じだと嫌なわけです。
小生がここでも重要視したのはやっぱり主張しすぎないこと。
やけに音が大きいとか、甲高いとか、ノックの感触が強すぎるとか、そういうのは思考を妨げると思っていました。

この感覚は今でも残っていて、例えばパーカーのジョッターやIMなどはノック感が強すぎて、小生の中では「病気」認定されております。
これも人それぞれ。

余談ですが、ZEBRAにはノック音を調整できる「クリップオンマナー」というシリーズの商品がありましたよね。
会議のときなどにノック音を小さくできるみたいな商品だったと思うのですが、現在は廃番。
やはり一昔前は今よりもノック音に関心が高かったのかもしれません。

最後はグリップですが、ここでも小生が重要視したのは主張しすぎないこと。
もうこればっかりですみません。
NO主張。
なんというかひっそりとかたわらにいて、まるでボールペンを使っていることを忘れるくらいさりげない感触で筆記できるものを当時は求めていたのだと思います。

今ならそれなら鉛筆があるやんとか太芯のシャープペンもあるやんとか思うのですが、いかんせん経験値の低い若き猫町。
ボールペンだけでなんとかしようと思っていたのでしょう。
なんというか仕事はともかく創作しているときというのはデリケートだったようで、ノック音ひとつ、ノック感ひとつで夢から覚めてしまうような感覚を恐れていました。

もっともグリップはそういうデリケートな事情とは関係なく、自分のペンの持ち方が悪いせいで普通に相性の悪いグリップというのが存在しており、それを慎重に避けることも重要なことでした。

一番上の「ザ・100円ボールペントリオ」の写真をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、グリップに一番何の工夫もこらしていないのがZEBRAのジムノック。
あとの2つはドットが打ってあったり、縞縞が入っていたり。
できるだけ何もないのが好みだったのでジムノックの地味グリップがありがたかったのです。
これまた人それぞれ。

こんな感じで若干インクの不安定さに問題はあるものの、ノック音、ノック感、グリップで小生の心をわしづかみにしたジムノックはまさに数年間、小生の寵愛を受け、「キング・オブ・100円ボールペン」の名前をほしいままにし、猫町王国(しょぼい)に君臨し続けました。

全盛期のジムノックオールスターズ。
f0220714_18275648.jpg

下3本はアスクル限定のジムノックパレットというシリーズで(何色かあったが人にあげたりして今はこの3本しかない)、こういう限定ものにまで手を出すほどの熱の入れよう。
まさに蜜月というやつでした。

前述のように、これは「キング」が分かりやすかった時代の話。
その後、小生の興味はスーパーグリップノックや楽ノックへと移り、やがて新油性ボールペンに出会うことになるわけですが、今でもジムノックを思うとき、まさにこの時代にしかない感度でめぐりあい、幸せな時間を共に歩むことができたことに感謝する気持ちでいっぱいになる小生であります。

繰り返しになりますが、50本近くのK-0.7芯と生きたことは小生の誇りであり、すべてのボールペン愛の原点であり、今はいろんなペンに浮気したり、改造したりといろいろやってはいますが、ジムノックが今でも一番古い大切な友達であるということをここに記しておきます。
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by mukei_font | 2012-05-06 20:17 | 筆記具・油性ボールペン | Comments(14)