猫町フミヲの文房具日記
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2012年 09月 17日 ( 1 )

プレフィールの必要性、あるいは正当化(後篇)。

それでは前篇に引き続いて後篇へとまいりましょう。

あれからいろいろ考えて、ZEBRAのプレフィールのリフィルを決定しました。

油性ボールペン黒
油性ボールペン青
エマルジョンインクブルーブラック0.5
シャープペン0.7

なんだか地味すぎる組み合わせですが、今のところこんな感じでいいかなと。

個人的見解として、「プレフィール」のもっともすぐれた点は、普通の油性ボールペンのリフィルがあることだと思うわけです。
三菱のスタイルフィットのジェットストリーム芯は油性にして油性にあらず。
このブログでも何度か取り上げたように、いずれはにじみ抜けを起こすインクです。

気合いを入れた長期保存というわけではないが、にじみ抜けられては困るような何かを書く時、結局手がのびるのは普通の油性ボールペン。
もともと多色にあまりなじみのない小生は油性の多色ボールペンを持っておりません。
これをきっかけによく使う黒と青の油性ボールペンを選んでみました。

今回のリフィル選択でもっとも個人的に進化した点は、ゲルインクを排除したところ。
そうなんです。
今までの経験上、多色軸でゲルインクは使わないことが分かったのです。
コレトにせよ、スタイルフィットにせよ、スリッチーズにせよ、いくら一番使う黒や青やブラウンブラックを入れたところで、結局手が伸びない。
ゲルを使う場面に登場するのは、ハイブリッドテクニカやシグノなどのキャップ式のゲルインクボールペン。

なぜか。
ヒントは「多色軸」と「ゲルインク」の組み合わせ。

もともと小生の場合、ゲルインクボールペンは仕上がりを気にする時に使うペン、油性ボールペンはスピードを求める時に手にするペン、といった風に使い分けているのですが、「多色」の「ゲル」ではその役目を果たすことができません。
なぜなら多色は芯が斜めに出てくる関係で筆記角度に無理があり、そもそもノック式のゲルインクはチップが不安定です。
それらは書き心地がよくないだけでなく、長時間の筆記にも向きません。
結局「ゲル最強」は「キャップ式の単色」なのです。

もちろんこれらのことは小生自身の経験にもとづいた分析ですから、多色のゲルを心地よく使っておられる方は大勢おられると思います。
そうでないとサラサの多色芯のJK-0.5があんなに売れるわけがないですし、スタイルフィットやコレトの隆盛もなんやねんということになってしまいます。

繰り返しておきますが、これはあくまでも小生自身の分析。
買って使わなくて情けない思いをするのは小生ですし、その情けなさを回避するためにはどうすればよいかを考えているわけです。
で、多色軸におけるゲルリフィルに手が伸びないのは、ゲルに求めていることが果たせないからだなと気づいたという話。

多色軸、とくにスタイルフィットやコレト、今回のプレフィールなどの選べる多色軸の大きな魅力は、たくさんのペンを持ち歩かなくていい、ということだと思います。
ハイテックCやシャープペン、消しゴムを持ち歩いていた人がコレト1本ですみ、シグノやジェットストリーム、シャープペンを持ち歩いていた人がスタイルフィット1本ですむ。
今回のプレフィールにいたっては、ジムノック、サラサ、スラリ、シャープペンを持ち歩いていた人までもが1本ですんでしまいます。
しかも自分の好きなインクや色を厳選しながら。

しかし、と小生は思うわけです。
これらの理想を詰め込んで作り上げた夢の多色・多機能ボールペンは、完璧なようで完璧ではない。
多くの犠牲の上に成り立っています。
ある人はそれはリフィルの減るスピードだと思われるかもしれませんが、小生が重視するのは書き心地の悪さ。

結局、「いろんなペンを1本にまとめることができる便利さ」と「書き心地の悪さ」をはかりにかけ、それでもこれは便利だと思うものを残しながらリフィルを選ぶしかないのだと思います。
なので、「書き心地の悪さ」が勝るゲルインクにはお引き取りいただこうと。
反対に「便利さ」>「書き心地」の油性ボールペンを優先的に選ぼうと(前述したようにいわゆる普通の油性インクは貴重)。

というわけで、油性ボールペンの黒と青をまず選択。
あとの2ヶ所には何を入れようかしらということで、次に決まったのは0.7のシャープペン。

多機能におけるシャープペンは「いる」という人もいれば「いらない」という人もいますが、小生は意外といる派。
常時鈍器のような筆箱を持ち歩いているとはいえ、シャープペンをわざわざ取り出すのは大げさな場面というのが結構あります。
それがまたこだわった製図用のシャープペンなんかだと、落としたりした時のダメージなども気にかかります。

おそらくそういう場合はちょこっとだけ必要な場面でしょうから、「便利さ」>「書き心地」の考え方でシャープペンも選んでおきましょう。
太芯シャープは楽しいので、今までコレトにもスタイルフィットにもなかった0.7を選びます。
最後の最後で選べる多色市場に参入した強み、後端ノックの工夫も見逃せません。

で、最後が問題。
別に4ヶ所全部にリフィルを入れなくてもいい気がして、空けておこうかなと思ったのですが、これまでの自分の選択を振り返りながらさらに考えてみました。

これまでの選択について、自分で自分につっこむと以下のようになります。

それは、いつも自分が大量の筆記具に囲まれ、外出時も鈍器のような筆箱を持ち歩いているから言えることではないかと。
もし1本しか筆記具を持てなかったとしたらそんな贅沢は言えるかと。

そこで仮に1本しか筆記具を持てない状況を考えてみます。
今までは「多色軸=書き心地に期待してはいけないもの=便利さ重視で選ぶべき」路線でしたが、この状況下でもし何かをきれいに書き上げる必要が生じたら?
そこは書き心地に目をつぶってもゲルインクをチョイスすべきではないのか。

否。

それでもゲルインクの選択はやめておきましょう。
1本しか筆記具を持てない状況というのは、ある程度あわただしい状況だと考えられます。
仕事中は1本しかエプロンに差してはいけないとか、旅行の荷物にペン1本しか入らなかったとか。
そんな落ち着かない状況の中、ゲルインクを満足に使いこなす自信は小生にはありません。
なぜならゲルインクにはインクの乾きが悪いという欠点があります。
ゲルインクを普段使いする人にはあきれられるかもしれませんが、小生の字の書き方では手についたゲルインクがぺたぺたスタンプになる現象が起きてしまうことは自分でよく分かっています。

そこに登場するのがエマルジョンインク。

ある程度あわただしい状況で、油性ボールペン以上ゲルインク未満の書き上がりが期待できるボールペン。
ゲルインクのようにインクの乾きに神経をとがらせる必要がない点は大きいですよね。
仕事中に何かをきれいに書かなければならない時、あるいは旅先からポストカードを出す時など、普通の油性ボールペンと同じくらいの手軽さで美しく書き上げることができるのは非常に便利な気がします。

が、個人的にエマルジョンインクをそこまで評価していないこともあり(少なくとも自分には書き味が安定しないように思える)、オーソドックスな油性を主にし、エマルジョンには補佐的に働いてもらうことにしたというしだい。

それに、先に述べた「筆記具を1本しか持てない状況」というのは非現実的ですし、いざとなったら油性ボールペンでもある程度きれいな字を書くことができますよね。
経験上、旅先のポストカードなどはつるつるした材質のものが多く、油性ボールペンならなんでもカバーできるという強みもあります。

そう考えるとなんとなくエマルジョンインクがいらない気もするのですが(´_ゝ`)、まあ実験的に今回初登場のブルーブラックなどを試してみることにします。

そんなこんなで、あとはプレフィールに出会うべく都会に出かけるのみ。
気分はニューヨーク!ニューヨーク!であります。
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by mukei_font | 2012-09-17 10:09 | 筆記具・多色、多機能 | Comments(4)