猫町フミヲの文房具日記
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セブンイヤーボールペン。

見切り発車的についったーを始めてしまったことを少々後悔しております。
本当にしばらくは「ただつぶやくだけ」で、コミュニケーションなどはおいおいということでよろしくお願いいたします。

さて、先日おもしろい記事を見つけました。
7年間インクが切れないボールペン(Excite Bit コネタ) - エキサイトニュース
小生は初めて知るボールペンでしたが、有名なんでしょうか。

「7年間インクが切れない」というこの「セブンイヤーボールペン」。
いったい中にどんな芯が入っているんだろうと当然興味津々になるわけですが、上記記事内にも記事中にリンクしてあるショップにも芯の写真はなし。

なぜだ。
そこが一番肝心やのに。
もう知りたくて知りたくてうずうずする。

記事を読む限りでは、「7年間インクが切れない」のは芯の中にインクがたっぷり入っているせいだという説明ですが、なんだかもやもやしませんか。
単にインクが多くなればそれで解決する話かなあ。

仮にインクがたっぷり入っていたとして、それが7年間変質しない質のものだったとしても、チップ(ボールやボールをかしめているペン先部分)は大丈夫なのか。
それ用に耐久性のあるものを開発したのだろうか。

もしかして加圧式の芯?
でもそんなんだったらそれも記事になるだろうから、おそらく普通の芯なんだろうなあ。

「ボディの中にあるインクのタンクが極太なんです」(担当者)

極太の芯…たぶん金属芯だろうなあ。
パーカー芯よりもはるかにむっちりした芯を想像してみる。
やっぱり見てみたい。

しかしこの記事は芯の写真がないこと以外にももやもやする箇所が多いです。
まず、「インクさえ切れなければボールペンはずっと使い続けられる」という前提で書かれているのが大胆すぎる。
ボールペンが書けなくなるのは何もインクが切れたからとは限らないのに。

「アメリカでも発売からまだ7年は経っていないのですが、『インクが切れた!』というクレームはもちろん未だ届いておりません」(同店・担当者)

でも『インクは切れていないはずだが書けなくなった!』というクレームは実はあったりするというオチなのか。
だって、落としたり、上向き筆記をしたりしたらやっぱり書けなくなるわけで。

それから個人的に気になったのが、このコラムの筆者が普段はどんなボールペンを使っておられたのかということ。
下手をしたら2ヶ月弱でインクがなくなってしまうボールペンに不満があったとのことですが、それがどんなインクのボールペンだったかによっては話が変わってきてしまう。

もしゲルインクボールペンを使っているのなら油性ボールペンにするとか、油性ボールペンでもジェットストリームみたいないわゆる新油性ボールペンを使っているのなら普通の油性ボールペンにするとか、普通の油性ボールペンでもインクが多いのがいいのならZEBRAのタプリクリップやPILOTのオプト、三菱のクリフターなどの替芯の長いものにしてみるとか、さらにそれを0.5にしてみるとか。

まあそれでも7年間は無理だろうけど。

でもこの「セブンイヤーボールペン」、かわいいですよね。
メガネ柄のがかわいい。
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by mukei_font | 2012-05-13 23:58 | おもしろ文具 | Comments(9)

つい(にや)ったー。

昨夜遅くいきなり頑張ってTwitterを使える環境を整えた。
といってもツイートできるようになっただけだが。

これでもうTwitterを使ったキャンペーンがあっても怖くない。
ブログとどう使い分けたらいいのかはさておき一安心。

しかしいろいろ分かっていない。
ブログとTwitterを連動(?)させる方法とか。

とりあえずTwitterはこちら。
たぶん。

なんかおかしかったら教えてください。
おかしくなくてもいろいろ教えてください。
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by mukei_font | 2012-05-13 19:07 | わたくしごと | Comments(6)

イロブン・トークライブ大阪。

本日は「イロブン・トークライブ大阪」というイベントに参加しておりました。
色物文具コレクターとして有名なきだてたく氏の講演会であります。

きだてたく氏といえば、文具王・高畑正幸氏と並ぶ有名人。
文房具マニアにはすっかりおなじみの方ですよね。

ちょうど先日偶然部屋から出てきた2004年頃の古いメモ帳に、なぜかきだて氏の色物文具専門サイト【イロブン】のことが書いてあり、結構昔からチェックしていたんだなと感心していたところでした。

実は小生これが文具イベント初参加。
うさむしと一緒に連れ立っての参加となったのですが…

いやー楽しかったです。

きだて氏は雑誌のコラムや写真から受けていた印象と寸分違わぬ楽しい方で(声や笑い方までイメージどおりだったのは驚き)、進行役である雑貨屋Kuhn店主・清水保氏の軽妙なツッコミも素晴らしいものでした。
関西のノリはなごむなあ。

トークライブの内容はきだて氏のイロブンコレクションの紹介。
見たこともないような珍しく、楽しく、そしてひたすら無意味な文房具のオンパレード。
文房具も楽しいけれど、それを楽しそうに語るきだて氏が何よりも楽しい。

今回のイベントで感じたのはコレクターというのはすごいなあということ。
小生なんてちまちま買ってちまちま試しているだけだもんなあ…
なんだか存在自体が申し訳なく、とぼとぼ帰ってきたしだいです。

うさむしは他人事のように「フミチャンも(こういうイベント)やれば?」などと言っていたが、いったい何を話すというのか。
リアルに想像して参加人数はMAX2人だな、などと考える。

イベント会場の入り口の看板を激写。
「イロン」ってなんだ?(1階のイベント案内が誤って「イロン」になっていたのでわざとこう書いたらしい)
f0220714_21471658.jpg

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by mukei_font | 2012-05-12 22:45 | わたくしごと | Comments(0)

100円ボールペンの宇宙〈補足と蛇足〉。

先日より「100円ボールペンの宇宙」と題して長々と書いてきたこのシリーズ。
読みやすいようにブログのレイアウトを変えるべきか悩むほどの長文になってしまい、反省しております。

さて、本日は「100円ボールペンの宇宙〈補足と蛇足〉」ということで、ほんの少しだけ続きを。
ほんの少しだけ。

だらだらと書いてはあるが結局ただの自分語りやん、けむに巻きやがって、と思われた方のために具体的な比較話などをしたいと思います。
が、正直あまり気が進まないんですよね…

ジムノックの記事のときにも書きましたが、いわゆる新油性ボールペンではない普通の油性ボールペン同士の比較というのは非常に難しいものがあります。
そんなに明らかな差がないというか。
閾値の話もしましたが、本当にその差は微妙なもの。
あの時代のわれわれの感度はすごかった。

三菱のジェットストリームが世に出た頃の三菱の展示会の演出の一つに、「普通の油性ボールペンと書き比べてみよう」というのがありました。
同じ外見をしたボールペンが2本置いてあって、どちらかがジェットストリーム、どちらかが普通の油性インク、さあどっちがジェットストリームでしょう。
あるいは同じ外見をした数本のボールペンが置いてあって、中身はA社油性インク、B社油性インク、C社油性インク、ジェットストリーム、さあどれがジェットストリームでしょう。

これらは簡単です。
ほとんどの人はジェットストリームを言い当てることができます。
明らかに濃くなめらかだからです。

が、A社油性インク、B社油性インク、C社油性インクをそれぞれ言い当てることのできる人が何人いるでしょうか。
はっきり言って小生もこれはまったく自信がありません。

ずっと使っていたらもしかしたらZEBRAは見抜けるかもしれない(ジムノックの記事で述べたように他と比べると少し薄い)。
ぺんてるのローリーも分かるかもしれない(油性顔料で特徴がある)。
でも試し書き程度では無理です。

そもそもボールペンというのは試し書きの段階ではどれもとりすましているものです。
ただでさえ横並び状態の普通の油性ボールペンたちが一瞬で本性を見せることはありません。
実は薄いZEBRAだって試し書き程度ではそのぼろを出さないのです。
試し書き程度で見抜けるのは、最初からキャラがはっきりしているジェットストリーム、アクロボール、ビクーニャ、スラリなどの新油性ボールペンたちだけではないでしょうか(これは見分ける自信あり。が、厳密にはアクロボールもビクーニャも猫かぶりの傾向あり)。

いや、使い続けていても普通の油性インクの見分けはあやしいものがあります。

芯の個体差があるのかも?
軸によるのかも?
芯の鮮度は?
季節の影響は?

思わずそんなことを考えてしまうほどあやふやな、もうそんなことを言ってたら何も始まらへんがなというくらい微妙な話なんです。

というのも、小生はPILOTのスーパーグリップノックでPILOTに開眼したと書きましたが、それ以前に同じ芯(BSRF-6F)が入っているDr.グリップ(旧式)もレックスグリップも使っているわけです。
なぜその2者で「こりゃ書きやすいわい」と思わなかったのか。
Dr.グリップはあまりにもグリップが特徴的だからしかたないとしても、レックスグリップにいたっては同じ100円ボールペン仲間なわけです。
小生がピンときたのは芯のBSRF-6Fに対してではなかったのか。

軸が変わるだけで印象の変わる油性インクの不確かさ。

これはのちにボールペンを「芯+軸」と考える契機になっていきましたが、それだけ普通の油性インクというのは微妙なものなんだと思います。
例えば芯がジェットストリームのような特徴的なインクであれば、軸が変わってもインクの要素をある程度固定して軸の影響に注目できたと思うからです。

だからこれから述べることも、ふーんくらいで聞いてくださればありがたいです(結局自分語りやん。それにもうすでに長くなっているぞ)
ここまで予防線をはらせていただいたので、あくまでも「主観」ということで、今回の「100円ボールペンの宇宙」に取り上げた「ザ・100円ボールペントリオ」の3人について簡単に印象をまとめたいと思います。

ZEBRA・ジムノック

インク:薄め。やや不安定。
ノック:感触も音もひかえめ。
グリップ:ひかえめ。

PILOT・スーパーグリップノック

インク:普通。やや濃いめ。たまに糸を引くことあり。
ノック:感触も音も普通。
グリップ:普通。

三菱・楽ノック

インク:普通。
ノック:感触はやや強め。音はやや高い。
グリップ:やや汚れやすい(ゴミがつきやすい)。耐久性にやや難あり。

まあこんな感じではないかと思います。

インクが一番安定していて、可もなく不可もなかったのは楽ノック。
これは数本ですが替芯を使ってみて、そう感じました。
PILOTと覆面比較して分かるかどうかまでは自信がないのですが、なんとなくインクは楽ノック>スーパーグリップノック。
とにかく糸を引くのが嫌いなたちです(ただし楽ノックも糸を引かないわけではありません。これはもう油性ボールペンの宿命みたいなものです)。

じゃあ楽ノックが最強かというと、楽ノックはいろいろな点で△な人でした。
これはじっくり使ってみて初めて分かったことですが。

ボディにやや難あり。
なんというかグリップの出来がよくない…気がします。
疲れやすく、汚れやすい。
そしてずっとぎゅうぎゅう握って書いていると下のほうがだぶついてずれてきてしまうという…

これは小生の握り方に問題があるのかもしれませんし、個体差かもしれません。
100円ボールペンですから、そんなに高い完成度を求めてはいけないのかもしれません。
が、これはスーパーグリップノックにもジムノックにもなかったことでした。
特にジムノックは何十本も替芯を入れ替えるほど使ってもまったく問題がなかったわけですから。

なので、楽ノックは芯は◎だが軸は△。

それではこの芯を何か気のきいた軸に…と「芯+軸」の考えにそまった小生は当然考えるわけです。
が、そこに立ちふさがるのが替芯の互換性の壁。

楽ノックの中にはSA-7CNという芯が入っていますが、まあこの芯の互換性のなさには泣かされます。
小生が勉強不足なだけなのかもしれませんが、そうほいほいと候補の軸が見つかる芯ではありません。
同社のユニαゲル(のぽっちゃりしたほう。スリムなほうはまた違う芯)にはこの芯が入っておりますが、あのもちもちの軸は小生にはありえません。
100円ボールペン仲間のアクアタッチもいますが、わざわざアクアタッチとか…
それに小生は100円ボールペンはボディが透明ですっきりしていてこそという思い込みがあります(女の子は黒髪ロングで白いワンピース的な安直な妄想)。

なんじゃい、SA-7CN!

あ、でもこのSA-7CNというのはいわゆるノベルティ等の名もない替芯対策にはもってこいの替芯であります。
突起の位置が少し後ろにずれていて妙に長いのが来たらSA-7CNを少しカットしていけるのが多いです。
おすすめ。

あと、もう廃番になりますが、ジェットストリームカラーインクシリーズの旧タイプ(使い切りのやつ)の中にはこれが入ります。
使い切った軸を捨てるのが惜しい方はSA-7CNをぜひ。

とまあマニアにはある意味おいしいSA-7CNですが、普通はあまりおいしくないわけです。

繰り返しになりますがこれは本当に惜しいことで、というのも楽ノック以外の2者には互換性があるからなんです。
ZEBRAのジムノックの替芯K-0.7と、PILOTのスーパーグリップノックの替芯BSRF-6Fは互換性あり。
にもかかわらず、外見はトリオを組めるくらいにそっくりの楽ノックの替芯SA-7CNはまったく別の形。

嗚呼。
どうしてなんですか。
何を考えたんですか楽ノックを開発した人!

もし楽ノックに入っている芯がS-7Lなら完璧だった。
S-7Lならジムノックの替芯K-0.7ともスーパーグリップノックの替芯BSRF-6Fとも互換性あり。
これであっさり夢の100円ボールペンが作れたのに。
嗚呼。

楽ノックの記事でちらと書きましたが、楽ノックのインクとS-7Lのインクは微妙に違うと小生は思います。
というのもカタログにも商品にもわざわざ楽ノックのインクだけ「VERY楽インク」と書いてあるからなんですね。
普通の油性と新油性ほど顕著な違いではないものの、油性同士の間に微妙にインクの差を設けるというのは各メーカーではよくあること。

これはもしかしたら新商品ができるタイミングでインクの改良もし、それでGOとなる替芯が作られたからかもしれないと想像するのですが、そうなってくると大昔からあったS-7SやS-7LとSA-7CNは違うのでしょう(想像ですよ)。
あーそのときになぜすべてのインクを「VERY楽インク」にしなかったのか。

PILOTでいうところの「Aインキ」的な微妙な立場だったのか?
旧インクのファンもいるからどっちかに統一するのは難しいみたいな?
それとも単に商品管理が難しかったのか?
どこまでが普通の油性でどこからが「VERY楽インク」なったのかが分かりにくくなるのを危惧して?
これをやらずに「Aインキ」をうやむやにして同じ品番のまま中身を「アクロインキ」に変えてしまったメーカーもあるというのにーーーーー

まあまあ。

なお、楽ノックのキャップ式である楽ボの替芯SA-7Nも「VERY楽インク」。
なので、ノック式でこれが入っているユニαゲルのスリムであるとか単色のクリフターであるとかでも「VERY楽インク」は堪能できるわけですね。

あれこれ想像で書いてきましたが、いやいやいやいやー何言うてはりますのん、S-7LもSA-7CNも一緒のインクやでーという場合は教えていただけたらと思います。
喜びます。

もう何の話なんだ。
そうか、楽ノックの替芯のSA-7CNがジムノックやスーパーグリップノックの替芯と違って夢の100円ボールペンが作れなかったという話でした。

そう。
で、結局小生が妥協したのはS-7L。
この形が一番互換性があるんですよ。
単色にせよ多色にせよもうこの形が一番つぶしがきくんです。

で、S-7Lをスーパーグリップノックやジムノックに入れる案あたりで100円ボールペンの追究熱も落ち着き、文具業界に入ったあたりから、ああ100円ボールペンも素晴らしいけれど世の中にはなんとたくさんの筆記具があることか!となり、S-7Lをいろんな軸に入れていくようになるわけですが…

今考えると、SA-7CNはともかくS-7Lがそこまで優秀なのかどうかは疑問です。

当時の小生の中での位置づけは、インクの安定感という観点で、

SA-7CN≧S-7L≧BSRF>K-0.7

だったのですが、S-7LはもしかするとSA-7CNの好印象に引っぱられた小生の思い込みで、実は、

SA-7CN≧BSRF≧S-7L>K-0.7

だったのかも…とも思うのですが、結局はK-0.7を愛したような人間である小生、どちらかというとインクが濃くて糸を引いてしまうPILOTを敬遠したのかもしれません。

だって、油性芯最強がS-7Lとかちょっと微妙すぎるでしょ。
何考えてたんだ自分。
本当に本当にS-7Lが最強なのかと言われると…こんなに字数を費やしても正直分からないんですよね。

そもそもS-7Lなんてどの軸で試せばいんだよって話。
ピュアモルトの中とかネームペンの中とかあと証券細字用なんてのの中もS-7Lなんですけどね。
えへえへ。

まあそれだけ普通の油性インクは微妙で奥が深いという話でした。

あかん…
結局長くなった。
しかも後半替芯の話ばっかりになった。

そうなんです。
実はこの「100円ボールペンの宇宙」のシリーズは、結局小生がいかにして替芯にはまっていったかについて語りたかっただけのシリーズでした。

100円ボールペンの話を突き詰めて行くと、結局は替芯の話になってしまう。
このことこそが神髄なのであります。

追記
以前の記事で興味深いものを見つけた(当方国産の安いボールペン研究家につき。参照)。
要するにこういうことを語りまくったわけですな。
あの時のお客さん、元気かなあ…
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by mukei_font | 2012-05-11 13:22 | 筆記具・油性ボールペン | Comments(4)

夜のひとこと。

昨日と一昨日の記事があまりにも長すぎたので、今日はお休み。
話せばあっという間の話でも、文字ですべてを伝えようとするのはなかなか難しいものですね。
もっと分かりやすく書けるように努力したいと思います。
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by mukei_font | 2012-05-10 23:58 | わたくしごと | Comments(0)

100円ボールペンの宇宙・三菱・楽ノック。

テンポ良くまいりましょう。

今夜は「100円ボールペンの宇宙」の第3弾。
今回取り上げるのは「ザ・100円ボールペントリオ」のうちの三菱・楽ノック。
真ん中のペンです。
f0220714_19331975.jpg

これまでZEBRAのジムノック、PILOTのスーパーグリップノックと順番に紹介してきたわけですが、昨日の記事を書いてから少々違和感を感じておりました。

この流れでいくと、ジムノックの後にスーパーグリップノックに出会い、そしてまた楽ノックに出会ったかのように思えますが、そうじゃないんです。
確かにそういう流れがあったといえばあったのですが、そんなに単純なものではなかったのです。
今夜はそのあたりの説明から始めてみたいと思います。

ジムノックの記事で説明したように、ジムノック時代は確かにジムノック100%の時代でしたが、その後はまさしくカオス。
いろんなペンが入り乱れる戦国時代そのものでありました。

これにはいくつか理由があって、一つには転職したこと。
ジムノック時代の終焉は最初に就職した書店を辞めたのと時を同じくしています。
勤務形態が変わると求められる筆記具も変わるもの。
昨日も書きましたが、筆記具へのこだわりはユーザーの置かれている状況次第なのであります。

さらに次に就職したのが事務職であったこと。
事務職といってもいろいろあるとは思うのですが、何やら小生がお世話になったところはいろんな筆記具があふれておりました。
これらが一気に猫町ワールドへ押し寄せてきたのでさあ大変。
ジムノックの後継者争いはてんやわんやの大騒動。

それと同時進行で猫町自身にも変化が。
書店員時代後期からではありますが、筆記具好きからマニアへと徐々に覚醒。
ジムノックを選んだ時とはまた違う、単に自分が使いやすい使いやすくないを超えたもっと広い視点で深く筆記具を掘り下げていきたい欲望が強くなってきたのです。

ジムノック時代が去った後、小生は実に数多くの筆記具を手にすることになりました。

PILOTのDr.グリップ、レックスグリップ、パティント、ZEBRAのジムニースティック、トンボのカルノ、サクラのルアーク、セーラーのフェアライン、無印のボールペン…

油性ボールペンだけでもかなりの数。
これら一つ一つを仕事で試しながらいろんなことを考え、一つ一つのペンに良いところと悪いところがあることを自分なりに実感していきました。

この頃にはすでに一般のユーザーが参加できる見本市のようなイベントに出かけていたので、そこでもらったジェットストリームやパワータンクなども試しながら、やっぱりジムノックに戻って行ったり、今まで知らなかったペンを選んでみたり、とにかくいろいろなペンが入り乱れていた時期でした。

昨日のスーパーグリップノックの話では、このあたりの事情を割愛してしまったので、なんともすんなりスーパーグリップノックに出会ってEureka!みたいな感じになってしまいましたが、実際はこのような状況。
混沌の中で誰も頭一つ抜けて来ないところに一条の光が射した、そんな感じだったのだと思います。

今夜の主役、三菱の楽ノックもそんな混沌の時期に出会ったボールペンでした。

戦国時代がとにかく混沌すぎたこと、もう数年前の話で記憶が曖昧であること、正確な記録もないことなどから、いったいいつこの楽ノックに出会ったのかは定かではありません。
戦国時代のメンツの中にすでにいたのか、スーパーグリップノック時代が到来したのちにあらためて迎え入れたのか。

個人的にはなんとなく後者である気がしています。
メジャーどころを避ける傾向のあった天の邪鬼な小生は、PILOTのスーパーグリップノックと三菱の楽ノックをあえて自分に禁じていたようなところがありました。
それはジムノックに対する敬意であり、メジャーどころには屈しないという意地のようなものだったと思います。

それが案外しょうもない理由で解禁となりスーパーグリップノックを手にしたのは昨日書いたとおりですが、楽ノックに関してはまだ警戒していたようにも思います。
どうしてこれを手にすることになったのか。

それは「名入れへの誘惑」です。

かつてうさむしたちと「文房具ぶんぶん倶楽部」という同好会を作っていた時代に話はさかのぼりますが、どれかお気に入りのペンに「文房具ぶんぶん倶楽部」と名入れをしようという話になりました(文房具ぶんぶん倶楽部の思い出。参照)。
結局は話がまとまらずに流れたのですが、その際に希望の軸として浮上したのがこの楽ノック。

上記リンクの記事をお読みいただければお分かりかと思いますが、「ジェットストリームでええやん」というメンバー(2名)にどうしても賛成できなかった小生は候補となる軸を探すのに躍起になっておりました。

条件は油性であること。
価格の関係で三菱がよいということになったので三菱の油性。
でもジェットストリームは嫌(当時は0.5がなかった)なのでそれ以外の油性。

そこで浮上したのが楽ノック。
「ザ・100円ボールペントリオ」最後の一人です。

名入れ軸に選ぶくらいですからまずは使ってみないと。
頼むぜ!
鼻息荒く手にした記憶があります。

さて、使ってみると…悪くない。
むしろイイ!
インクは普通、ノック感も普通、グリップも見た目も普通。
普通すぎてもの足りないくらい普通で優秀。

もしかすると戦国時代の混沌の中ですでに出会っていたのかもしれませんが、はっきり目と目を見つめて使ったのはこの時が初めてだったような気が。
そしてちょうどその頃、とあるノベルティボールペンが楽ノックだったという偶然。
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マニアの卵であった小生はすぐにこの黒いペンが楽ノックであることに気づきます。
黒の名入れ軸かっこええやん!

が、多数決という民主主義を守らなかった小生はメンバーにジャイアニズムなどと批判され、この黒色軸楽ノックへの名入れの話は流れてしまいました。
あのときジェットストリームで作っていたらよかったのか…
のちに0.5が出ることが分かっておれば…

さて。
この頃から小生にさらに変化がおとずれます。

興味の対象がボールペンそのものから替芯へ。
もともと替芯という存在が好きで、学生の頃から替芯に親しんではいたのですが、前述の戦国時代を経て、書き心地を決定するのはなんなのかということを考えるようになりました。

あれのいいところとこれのいいところを組み合わせられないか。

ついに魔道へと踏み出してしまった猫町は終わりなき旅へ…

それ以降の小生はボールペンをボールペンとしてではなく、「芯+軸」という捉え方をするようになってしまったように思います。
もちろんボールペン全体を味わうのですが、どうしても「芯+軸」と思ってしまう。
それがいいことなのか悪いことなのかは分かりません。

そう考えると、この楽ノックというのは小生がボールペンをボールペンとして捉えることができた最後のボールペンだったのかもしれません。
もちろん時は戦国時代ですから、楽ノック以外にもいろんなペンが同時に存在していたとは思います。
が、この戦国時代にあって、替芯まで買って使おうかというペンはエリート中のエリート。
昨日のスーパーグリップノックも、今回の楽ノックも、ジムノックほどではないにせよ間違いなく一時代を築いたのでした。

さて。
このように「100円ボールペンの宇宙」と題して、長々と個人史を語ってきたわけですが、最後に「ザ・100円ボールペントリオ」とは規格は異なるものの、実はスーパーグリップノック、楽ノック以上に一時代を築いた100円ボールペンをご紹介。

過去に一度紹介したことのある三菱のNO.550がそれ。
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実はこれ、ジムノック時代からずっとひそかに小生の一番身近に貼り付いていた影の実力者なんです。
上記リンクの記事にも書いたように、このペンの別名は「リングノートの相棒」。
小生が肌身離さず持っていたA6サイズのリングノートのリングの中にいつもおさまっていたんですね。

このペンは小生が戦国時代の荒波にもまれているときもずっとかたわらに居続けたわけですが、それでもきっちりその影響を受けながら進化してきたところがあります。
先ほど、「興味がボールペンそのものから替芯へと移って行った」「ボールペンをボールペンとしてではなく、「芯+軸」という捉え方をするようになってしまった」と書きましたが、その影響をもろに受けたのがこの人。

このペンの中にもともと入っている替芯はS-7Lですが、PILOTのスーパーグリップノック時代には中身をPILOTのBSRF-6Fにチェンジ。
そのあと楽ノックで三菱に目覚めたあとは再びS-7Lに戻し(正確には楽ノックのインクとS-7Lのインクは違うと思います。が、楽ノックの芯に互換性がなかったのでS-7Lで妥協)、今度はスーパーグリップノックの中をS-7Lにチェンジ。

ここから先はボールペンの本体が100円ではなくなってしまうのでまた別の機会にしたいですが、結局PILOTのBSRFが入っている軸の中身をS-7Lにするのが小生の王道になっていきました。
なので、好きな油性ボールペンは?と言われてもはや即答できなくなってしまったのが現状(それに加えて新油性ボールペンの存在もありますしね)。

ジムノックの話の時に、あの時代は「ピュアな時代」だったと書きましたが、まさしくそのとおり。
ボールペンをボールペンとしてではなく、「芯+軸」という捉え方をするようになってしまった小生。
いつしかすっかり汚れてしまっているのを感じます。

しかし、汚れちまったマニアにとっては「芯+軸」というのは永遠のテーマでもあります。
書きやすさを決めるのは芯なのか軸なのか。
その組み合わせだとしたら、それを作り出すことは可能か。

ペンを分解し、芯を取り出し、あっちに入れこっちに入れ。
100円ボールペンの宇宙は果てしなく広く、そして終わることのない興奮に満ちております。
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by mukei_font | 2012-05-09 22:03 | 筆記具・油性ボールペン | Comments(2)

100円ボールペンの宇宙・PILOT・スーパーグリップノック。

先日は長い長いジムノックの記事をお読みくださりありがとうございました。
早速たくさんのコメントをいただき、本当にこのブログはボールペンや替芯が好きな方たちに愛されているなあと感じました。
ありがとうございます。

ここで少し訂正と補足を。
ジムノックの替芯であるK-0.7を50本近く使ったという話ですが、正確には47本であります。
あと3本というところでタプリクリップに乗り換え、こちらの替芯であるH-0.7を3本使いました。

が、タプリクリップは芯が長く(そもそも「インクたっぷりのタプリクリップ」ですから)、芯を入れ替えるのだけが楽しみの小生には少々刺激が足りないボールペンでした。
またこれは本題からずれるので別の機会にしたいと思いますが、書き味もジムノックとは違い、ジムノックほどのめり込むことができずに終わったといういきさつがあります。

さて、今夜は「100円ボールペンの宇宙」の第2弾。
今回取り上げるのは「ザ・100円ボールペントリオ」のうちのPILOT・スーパーグリップノック。
一番上のペンです。
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が、正直100円ボールペンについて書きたいことはほとんど前回書いてしまったんですよね。
かつての100円ボールペンの立ち位置とか、100円ボールペンをあれこれ比較検討するときのポイントとかそういったことは全部。

それに皆さんはもうお気づきでやれやれ(´_ゝ`)と思っておられると思うのですが、「100円ボールペンの宇宙」などとたいそうに言ってみたものの、所詮これは個人史なわけです。
「猫町フミヲの100円ボールペン遍歴」みたいな感じで。

しかし、そもそも4年前に「100円ボールペンの宇宙についてはいつか私が著すのだ」と思ったのは(過去の記事参照)、たとえそれが個人史であろうとなかろうと、100円ボールペンにだってたくさん語られることはあるはずなのに軽く扱わないでほしいという怒りからだったはずなので、このまま突っ走ることにします。

というわけでPILOTのスーパーグリップノック。

このボールペンについて語るにはまず、このペンと出会った頃の小生のメーカー観のようなものから語る必要があるように思います。
メーカー観などというと堅苦しいですが、要するにメーカーへの印象というか偏見というか好みというか思い込みというか。
この頃はまだ文具業界とはまったく関係のない業界にいたので、誰にもお世話になっておらず、何の内部事情も知らず、純粋にユーザーとしてメーカーに対する思いのようなものがあったわけです。

端的に申し上げてこの頃の小生はPILOTが嫌いでした。
なぜか。
それはDr.グリップとHI-TEC-Cが苦手だったから。
苦手なのにやけに推してくるから(当時新聞に文房具が載るとたいていこの二者。なんでやねん!と思いながらスクラップした記憶が)

これは本当におもしろいというか、今なら「それしか見てなかったからやろ!」とつっこめるのですが、今ほど文房具を取り巻く環境がめぐまれていなかったのは確か。
文具店に行っても、いわゆる定番商品がひっそりとあり、その他はなぜかPILOTの商品ばかり。
それが小生の手には全然合わないDr.グリップやHI-TEC-Cばかりとくればちゃぶ台を引っくり返してもしょうがないような状況ではありました。

もちろんその頃とて舐め回すように棚を見て回れば、Dr.グリップやHI-TEC-C以外のPILOTのいろんな筆記具に出会えたはずなのですが、まだマニアというにはひょろひょろの小生。
あふれる情報をすべて意味のあるものとして捉えるにはまだまだ修行が足りなかったのだと思います。
まさに「見えども見えず」状態。

そんな未熟さゆえになぜか毛嫌いされてしまった不憫なPILOT。
代わりに小生の寵愛を受けたメーカーはぺんてるとZEBRA。
ぺんてるはそれこそティーンのころからハイブリッドや修正液、シャープ芯等で小生のハートをがっちりとつかんでおり、ZEBRAには「キング」ジムノックが。
三菱はそこそこシグノ等でお世話になっていたはずですが、なんというかPILOTにしろ三菱にしろメジャーどころを避けていたようなところがありました。

この心理を分かりやすくいうと…
例えば巨人ファンだ阪神ファンだと盛り上がっているのに興ざめして中日やヤクルトを好きになってしまう気持ち。
あるいは「きのこの山」か?「たけのこの里」か?と激しく争っている横で「きこりの切株」を愛してしまう気持ち。
なんかそんな感じではなかったかと思います。
今思うとなんとも青臭い限りですが。

まあそんなこんなでPILOTに対しては今でいう「アンチ」的な気持ちで接していた小生。
もうコレトが出ようがパティントが出ようがなんだかPILOTはいけ好かん。
そんな残念な感じになっておりました。

そんな小生がなぜスーパーグリップノックを?

長年の間違った思い込みが崩れ去るときが来たのです。
もう実にあっさりとしたものでした。

かっこいい人が使っていた。

まあそんなもんですよね…(´_ゝ`)

あるときくだんの人物と近距離で接する機会があり、その人物が胸元からボールペンを取り出した瞬間。
目に飛び込んできたペンのクリップのデザインでそれがPILOTのスーパーグリップノックだと分かった瞬間。
今でも鮮明に覚えております。

(PILOTかあ…)

ちぇ…と思いながらそれでもすぐにスーパーグリップノックを買いに行った小生。
こんなことでいつも満足してしまう小生。
単純で安上がりでおめでたい感じです。

さて、ハイダーの認知的バランス理論を持ち出すまでもなく、「かっこいい人」が使っていたボールペンはすんなりと小生の世界に入ってきてくれました。
そして最初こそふわふわした理由でやって来たペンに、まだすぐがっちりと心をつかまれていきます。

これは…いいペンだな。

まずZEBRAのときにさんざん苦しめられたぷちぷちとした細かいダマからの解放。
油性ボールペンでもこんなにきれいに字が書けるんだなと初めて思ったのがスーパーグリップノックだったように思います。
当時は事務員をしており、いわゆるリサイクルペーパー的なあまり紙質のよくない紙に文字を書く機会が多かったのですが、それだけにジムノックでは油性ボールペンのもそもそ感がMAX。

それに加えて、この頃にはかつてはあんなにこだわったインク色のさりげなさであるとか、ノックやグリップのひかえめさのようなものを重要視しなくなっておりました。
創作から離れたのが大きかったです。
ペンへのこだわりは本当にユーザーの置かれている状況次第だなと強く思います。

そんなこんなで、いろんなさりげなさを最優先したジムノック時代はいつしか静かに終焉を迎え、くっきりと安定して書ける油性ボールペンが普通に必要に求められる時代が到来。
加えてその出会いがちょっとわくわくしたものだったので、このスーパーグリップノック時代というのはとにかく楽しい時代だったように思います。
ジムノック時代がデリケートさやストイックさに満ちていた分、余計そう思えたのかもしれませんが。

使うのがとにかく楽しい。
インクが減るのがとにかく楽しい。
印鑑シール代わりに貼られている猫がピンク色をしているのがなんだか象徴的。

それに何十本も替芯を入れ替えつつ使った傷だらけのジムノックに慣れていた身としては、まだ新しいスーパーグリップノックのボディはそれはきれいに見えたものです。
透明部分がこんなに透き通ってるんだ、とか、黒のグリップが映えてきれいなあ、とか。
もともと100円ボールペンのボディはどのメーカーのものもとてもきれいと思う小生ですが(これは文具店員になったあともずっと変わらない気持ち。凝ったデザインのものよりよほど良い)、とにかく毎日うっとり軸を眺め回したことを懐かしく思い出します。

青臭い気持ちからなんだか毛嫌いしていたPILOT。
業界の事情も詳しく知らないうちからきっと文具業界のドンなんだろうと警戒していたPILOTはやはりそのとおりの実力者であり、Dr.グリップでもHI-TEC-Cでもなく、あるいは万年筆でもなく、ただの100円ボールペンであるスーパーグリップノックから小生のPILOT道は始まりました。

ちなみに今の小生には特にどのメーカーがどうこうという気持ちはありません。
このブログを読んでくださっている皆さんはお分かりのことと思いますが、特定のメーカーをひいきにしたりすることが一切ないのがこの「無罫フォント」。
ある商品についてはこのメーカーが素晴らしい、でもこの商品についてはこっちのメーカーのほうが素晴らしい。
そうやって凸凹がありながら、どのメーカーもみんな素敵だなと思いながら書いております。

もちろんそれは文具業界に入っていろんな人や商品に出会えたことが大きいですが、たとえ業界に入らなくても変な偏見や思い込みさえなければもっと早く文房具を楽しめたなと思います。
もちろん偏見や思い込みは小さな経験を積み重ねて個人が作っていく価値観の一つではありますが、その際もできるだけメーカー単位でざっくり一括りにしてしまうのではなく、一つ一つのモノを見ていくのがいいと思います。

なんだかえらそうな話になっていますが、PILOTの呪縛を見事に解き放ち、のびのびと油性ボールペンの楽しさを教えてくれたスーパーグリップノックの話でした。
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by mukei_font | 2012-05-08 21:48 | 筆記具・油性ボールペン | Comments(6)

夜のひとこと(疲)。

今日はとある講習会に行ってました。
受講生の筆記具の観察で疲れました。
単色多色含めてジェットストリームが人気でしたzzz…
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by mukei_font | 2012-05-07 23:57 | わたくしごと | Comments(0)

100円ボールペンの宇宙・ZEBRA・ジムノック。

さて、ずいぶん間隔があいてしまいましたが、「100円ボールペンの宇宙」の続きを書きたいと思います。

今回取り上げるのは「ザ・100円ボールペントリオ」のうちのZEBRA・ジムノック。
一番下のペンです。
どうしてこの3本になったのかについては上記リンクの前回の記事をご参照ください。
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さて、ZEBRAのジムノック。
実は小生はこのペンこそが「キング・オブ・100円ボールペン」だと信じていたようなところがありました。
今から10年くらい前の話です。

「信じていた」と過去形にするとなんだか今は違うペンが「キング」のようですが、後述のように時代とともに100円ボールペン、あるいはボールペンと小生の関係が変化し、そこに新油性ボールペンなるものが台頭し、簡単に「キング」を決めがたい状況になってしまい、「キング」そのものの定義づけがうやむやになってしまったというのが正確なところです

が、10年くらい前というのは今よりも100円ボールペンが各社横並びだった時代。
言わば「キング」をもっとも純粋に追究することができた時代。
そんなピュアな時代に出会い、小生をとりこにしたボールペンがこのジムノックだったというわけです。

さて、「100円ボールペンが各社横並びだった時代」にあって、今の時代にないものはなんでしょうか。
小生はそれをボールペンに対する感度の高さであると考えます。

昔の有名なCMのフレーズで言うところの「違いがわかる」というあれ。
インクに対する感度しかり、グリップに対する、あるいはノックの感触に関する感度しかり、ユーザー一人一人の感性が今の比ではなかったと小生は思います。
というのもそれくらい各社の商品が横並びで顕著な差がなかったため、自然とそれらの差異をつかむ感覚が磨かれたのではないかと思うわけです。

少々難解な言葉を用いるとそれは「閾値」という言葉で説明できるかと思うのですが、油性ボールペン時代はボールペンのあれこれに対する閾値が低かったと言えます。
少しの違いにも気づくことができたのです。
が、この閾値を一気に跳ね上げてしまったのが新油性ボールペンの参入です。
ちょっと試しただけで明らかになめらかで黒々としていて書きやすいことが分かる。
この明らかに分かる感じというのは閾値のきわめて高い状態です。

例えばコーヒーと砂糖の関係で言うと、閾値が低いというのは砂糖がほんの少ししか入っていないのに甘い、と感じる感覚です。
一方で、閾値が高いというのは砂糖がとばとば入って初めて甘い、と感じる感覚です。
「違いが分かる」のはどちらか。
それは前者です。
ボールペンの世界でもこのようなことが起こっていると小生は考えます。

まあこのように考えてはみたものの、小生はインクの開発者ではありませんから、油性ボールペン時代のインクがどうして横並びにならざるをえず、新油性インクになったとたんにそれぞれの特徴がより分かりやすいものになったのか(新油性インク同士の比較は油性インク同士の比較よりも分かりやすいという意味で)ということについては分かりません。
素人考えでざっくりと分析したという点をご了承いただきたく思います。

さて、このように油性ボールペン界に「油性時代」と「新油性時代」があり、それぞれでユーザーの感度が違ってきているという点をふまえて、以下に見ていきましょう。

先ほども少し述べましたが、ボールペンに対する閾値がきわめて低い時代、すなわち細かな違いが分かりまくる感性ビンビンの時代、小生がボールペンを判断する上で重要視したポイントがいくつかありました。

まずインク。
これは次の「新油性時代」では要になってくる部分であり、「新油性時代」ほどそこに明らかな差がなかったと思われるにもかかわらず、やはり最重要ポイントでありました。
ボタができにくいか。
糸を引いてべたべたしないか。
安定感はあるか。

次にノック。
やけに跳ね返りの強いノックではないか。
ノック音はうるさすぎないか。
ノックが指になじむか。

あるいはグリップ。
持ちやすいか。
疲れにくくはないか。
やりすぎた工夫はないか。

あとは全体的なデザイン。
クリップやグリップの形。
クリップの強度。
汚れにくさ。

こんな風に列挙していくと、新油性ボールペン全盛期の今がいかにインクそのものにのみ関心が集中している時代かということが分かると思います。
欲を言えば今でもジェットストリームのグリップについて、あるいはアクロボールのノックの感触についていろいろユーザーは思っているのでしょうが、まずはインクありき。
他の要素はあくまでもインクで選んだ後のオプション的な位置づけで、選ぶときに全要素がほぼ等しい価値を持っていた頃とは時代が変わっているのを感じます。

で、こんな厳しいチェック項目をすべてクリアしたのがジムノックだったのはなぜかという話ですが、まあ今よりも閾値は低かったとはいえ、同時に経験値も低かった若き猫町。
たいしたサンプル数の中から選んだわけではないので参考になるかどうかは分かりませんが、高評価だったのは以下の4要素。

すなわち、

主張しすぎないインク色
ノック音の静かさ
ノック感のやさしさ
一番地味なグリップ

まあこんなものは主観の世界です。
それぞれの要素についての感じ方にしてもそうですし、そもそも何を優先したいのか、それはなぜなのかということについてもそうです。

少なくとも若き猫町は、PILOTのスーパーグリップノックや三菱の楽ノックと比べてZEBRAのジムノックの、

主張しすぎないインク色
ノック音の静かさ
ノック感のやさしさ
一番地味なグリップ

に惹かれたという話です。

それぞれについて見ていくと、まずインク色については当時は黒々としたものが好きではなかったということがあります。
今やマニアの中では定説となりつつある「ZEBRAの油性黒インクは薄い」というあれですが、当時の小生にはこれが不可欠だったのです。
とにかくNO黒々。
静かでマットな感じの文字色ウェルカムだったのです。

これは当時ボールペンを仕事以外にも創作で使うなどなどしておりまして、下書きの段階からあまり黒々キンキンした感じになるのに非常に強い抵抗があったためです。
それに一度ZEBRAの油性黒インクの色味に慣れてしまうと、PILOTと三菱は特に濃く感じ、PILOTは濃さあまって糸を引くようなところもあり、それもNOでした。
まさに人それぞれ。

小生はジムノックをだいたい50本くらい使ったので(替芯を入れ替えたり、本体をいろいろ買ったりしながら)、替芯であるK-0.7とは旧友のような間柄であります。
なので、今はすっかりご無沙汰してしまってはいますが、K-0.7のことはある程度は分かるというか、おそらくそれの親戚であるタプリクリップのH-0.7であるとか、多色のSK-0.7であるとかもなんとなく分かるわけです。
文房具屋で替芯を売っていると、いろんな方がいろんなことを言っていかれるのですが、ZEBRA好きの方というのが確実におられまして、K-0.7やSK-0.7を「これがホント書きやすいのよ」とおっしゃるのを何度も耳にしたことがあります。

小生はこれを聞くたびに、(この方も小生と同じような理由で主張しすぎない静かな文字色が好きなのかも)と思ったり、(全体的にひかえめなマット感というのがPILOTや三菱とは一線を画してるからかな)と思ったりしたものですが、良い悪いは別として、ZEBRAがPILOTと三菱とはちょっと違うというのはあると思いました。
もし仮に油性ボールペンのインク比べを覆面調査で行った場合でも、ZEBRAだけは分かるのではないかというくらい、ちょっと特徴のあるインクだと小生は思います。

とはいえ、ZEBRAのインクには薄さだけではなく欠点もいっぱいあり、他の2社と違うから良いとか悪いとかではないのです。
例えばこれは小生がいろいろなボールペンにどんどんのめりこんでいく中で実感したことですが、ZEBRAのインクは薄くてひかえめでマットではありますが、不安定でプチプチと細切れにダマができやすく、かすれも多く、筆記感は不安定です。
なので、ユーザーがそのとき何を優先させるかということになってくるかと思います。

インクの部分だけでずいぶん話が長くなってしまいましたが、次はノック音とノック感について。
おそらく今は全体的に商品のレベルが上がり、もうそんなことに苦労しなくなったのだと思うのですが、一昔前はノック音というのもペンを選ぶ時に重要な要素だったように思います。
今でも真剣にカチカチノックしながら商品を選んでおられる方をたまに見かけますよね。

このノック音、ノック感は、ペンを選ぶ時にかなり血眼になって追究した記憶があります。
ノック式ボールペンを選んでいる時点で、すでに仕事中にカチカチ何度もノックする運命のボールペンですから、そのノックがなんか好きじゃない感じだと嫌なわけです。
小生がここでも重要視したのはやっぱり主張しすぎないこと。
やけに音が大きいとか、甲高いとか、ノックの感触が強すぎるとか、そういうのは思考を妨げると思っていました。

この感覚は今でも残っていて、例えばパーカーのジョッターやIMなどはノック感が強すぎて、小生の中では「病気」認定されております。
これも人それぞれ。

余談ですが、ZEBRAにはノック音を調整できる「クリップオンマナー」というシリーズの商品がありましたよね。
会議のときなどにノック音を小さくできるみたいな商品だったと思うのですが、現在は廃番。
やはり一昔前は今よりもノック音に関心が高かったのかもしれません。

最後はグリップですが、ここでも小生が重要視したのは主張しすぎないこと。
もうこればっかりですみません。
NO主張。
なんというかひっそりとかたわらにいて、まるでボールペンを使っていることを忘れるくらいさりげない感触で筆記できるものを当時は求めていたのだと思います。

今ならそれなら鉛筆があるやんとか太芯のシャープペンもあるやんとか思うのですが、いかんせん経験値の低い若き猫町。
ボールペンだけでなんとかしようと思っていたのでしょう。
なんというか仕事はともかく創作しているときというのはデリケートだったようで、ノック音ひとつ、ノック感ひとつで夢から覚めてしまうような感覚を恐れていました。

もっともグリップはそういうデリケートな事情とは関係なく、自分のペンの持ち方が悪いせいで普通に相性の悪いグリップというのが存在しており、それを慎重に避けることも重要なことでした。

一番上の「ザ・100円ボールペントリオ」の写真をご覧いただけるとお分かりになると思いますが、グリップに一番何の工夫もこらしていないのがZEBRAのジムノック。
あとの2つはドットが打ってあったり、縞縞が入っていたり。
できるだけ何もないのが好みだったのでジムノックの地味グリップがありがたかったのです。
これまた人それぞれ。

こんな感じで若干インクの不安定さに問題はあるものの、ノック音、ノック感、グリップで小生の心をわしづかみにしたジムノックはまさに数年間、小生の寵愛を受け、「キング・オブ・100円ボールペン」の名前をほしいままにし、猫町王国(しょぼい)に君臨し続けました。

全盛期のジムノックオールスターズ。
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下3本はアスクル限定のジムノックパレットというシリーズで(何色かあったが人にあげたりして今はこの3本しかない)、こういう限定ものにまで手を出すほどの熱の入れよう。
まさに蜜月というやつでした。

前述のように、これは「キング」が分かりやすかった時代の話。
その後、小生の興味はスーパーグリップノックや楽ノックへと移り、やがて新油性ボールペンに出会うことになるわけですが、今でもジムノックを思うとき、まさにこの時代にしかない感度でめぐりあい、幸せな時間を共に歩むことができたことに感謝する気持ちでいっぱいになる小生であります。

繰り返しになりますが、50本近くのK-0.7芯と生きたことは小生の誇りであり、すべてのボールペン愛の原点であり、今はいろんなペンに浮気したり、改造したりといろいろやってはいますが、ジムノックが今でも一番古い大切な友達であるということをここに記しておきます。
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by mukei_font | 2012-05-06 20:17 | 筆記具・油性ボールペン | Comments(14)

フォントDEデート。

屋上で月を眺めていました。
今夜の月はいつもよりも14%大きく、30%明るく見える「スーパームーン」だそうです(エキサイトニュース参照)。

以前どこかで「満月に向かって財布を振ると金運が上がる」というようなことを聞いたことがあったので、ひそかに財布を持って屋上へ。
誰もいないことを確認して月に向かって大いに財布を振り回してきました。
頼んだぜスーパームーン。

さて。
数日前にあった素敵な話をしたいと思います。

数日前、実は小生デートをしておりました。
一度も会ったことのない人と待ち合わせて。

話すと長くなるので文房具に関係のある部分を中心に要約すると、今年の正月に実家の父親宛に届いていた年賀状の中にかわいい文字で書かれたものがあり、「この人に会ってみたい」と思ったことがきっかけ。

印刷まみれの年賀状の中、大げさではなく文字が光って見えたし、じっくり眺めても本当に丁寧に書いてあるし、どんな人が書いたのかなと思って興味を持っていたら、なんと小生と同じ日に仕事を辞めて実家に帰ったらしいと聞いて。
またその実家が大阪だと聞いて、これは会ってみるしかないと。

というわけでなんやかんやハイテクなやりとりを経て、お会いしてきました。

まあ「書は人なり」とは言うものの、書いた文字を見ただけで「あなたはこんな人ですね」とぴたりと当てられるかというとそんな単純な話ではありません。
もちろん筆跡から性格を読み解ける人も世の中にはいるとは思うのですが、所詮小生は素人。
ただ、手書きや手書き文字が好きなだけです。

それでもやはり手書き文字というのはその人を語る大切な手がかりの一部なんですね。
お会いしてそれを実感しました。
とても真面目で丁寧で素敵な方でした。
なんというか文字そのものの形とか整い方とかではない、丁寧にゆっくりと書いたであろう部分に通じるお人柄でした。

そういう意味では、素人なりに勘のとおりとも言えます。
思うに、他の何よりも興味のある分野にのみはたらくアンテナみたいなのが小生にとっては「筆跡」で、他の人に比べるとそこから得られる情報が多いのではないかと。
ほら、例えば香水に詳しい人なら「この香水を選ぶのは@@なタイプ」とか時計に詳しい人なら「こんな時計を付けている人は@@な人」とか鼻がきくというか、そういうことがあるのではないかと思うのですが、小生の場合は「筆跡」と「文房具」という。
プロの筆跡鑑定士さんには笑われそうですが、文具好き、手書き好きの勘みたいなものです。

で、せっかくなので年賀状の時に使用した筆記具や、普段の仕事で使う筆記具について根掘り葉掘り聞いてきたわけですが、年賀状の筆記具は当てることができず…
ゲルインクだということは分かったのですが、筆記線が通常のコーンチップのボールペンのもののようにはどうしても思えず、PILOTのHI-TEC-05あたりかと思ったらなんとZEBRAのサラサだったという…
きっとそんなに筆圧が高くないのではないかと予想。

でもいろいろと楽しかったです。

ちょっとおもしろかったのが、けっして文具マニアではないその方の口から「クルトガ」とか「フリクション」の名前が普通に出てくること。
もうすっかり有名なんですね。
「クルトガ」も「フリクション」もそれぞれに耳新しい個性的な名前なのにちゃんと浸透しているんですね。
ちなみに小生は「クルトガ」を初めて聞いたとき、なぜか「コルドバ」というスペインの地名が思い浮かび、そんな名前流行らんやろと思っていましたが…(先見の明なし)

ちょっと脱線しましたが、手書き文字をきっかけに素敵な人に会ったというお話でした。
でもこれ考えようによってはたちの悪いナンパです。
おーこわ。
「字がきれいですね」「素敵な字を書かれるんですね」とか言われても知らない人にのこのこついていっては駄目ですよ。

余談ですが、小生は非常に頻繁に筆跡についていろんな人にあれこれ言われます。

一番多いのは「どこかで訓練したのか」。
次に多いのは「書道を習ってきたのか」。
大学時代は発達心理学の先生に「遺伝なのか」。

訓練(笑)
書道(笑)
遺伝(笑)

まあ領収証を書くのは余興だと思っていつもやっておりましたが、それきっかけで何かあだめいた関係に発展したことは皆無であります。

あ。
今思い出しましたが、「書は人なり」ってやっぱりちょっと奥が深い…というか深すぎるんじゃないですかね。
というのも、小生の文字はごらんのとおりフレンドリーな感じですが(主観)、人柄のほうはまったくさっぱりだそうですから。

書店員時代、小生の字を見て小生に興味を持った人がいざ本人を見て、「(仲良くなりたいのに)まったくとっつくきっかけがなかった」と途方に暮れたという話を最近(10年くらいたってから)耳にしました。
さらに友人のうさむしからは「フミヲを言い表す的確な言葉見つけた!『つれない』や!」と大発見をしたかのようなメールが。

書は人なりじゃないやん。

いつか筆跡ソムリエのすごい人に一瞬で見抜かれ、固い握手を交わす日を夢見つつ…
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by mukei_font | 2012-05-05 23:31 | フォント屋猫町 | Comments(4)